口臭の検査方法

歯科医院でおこなわれている口臭検査、口臭測定器などについて説明します。

 

口臭官能検査

口臭官能検査では、人の嗅覚で口臭を判定します。人による検査なので客観性がないように思えますが、実は官能検査が最も信頼できる検査であるといわれています。口臭官能検査では、嗅覚検査によって嗅覚が正常に機能していると判定された検査者が検査を実施します。

 

口臭は人が「くさい」と感じるにおいなので、検査者が「くさい」と感じれば、そのひとには口臭があるということになります。口臭測定器で口臭を測ると、具体的な数値が出ますので正しく測定されると思いがちです。

 

しかし、口臭測定器では、糖尿病のアセトン臭などのような体の病気が原因で起こる口臭は検出されなかったり、測定器によっては、アルコールや香料などにも反応するため、歯みがきの後に測定すると、香料に反応して、歯みがき前よりも高い数値が出たりすることもあります。最終的には人による判断が最良であるといえます。

 

口臭官能検査の方法

チューブの一端を患者が息を吐き、もう一端で検査者がにおいを嗅いで判定します。患者と検査者の 間にはプライバシー保護のためスクリーンが設置されています。口の中の息を短く吐き、口の空気を測定する方法と、肺からの息を深く長く吐き、肺の中の空気を測定する方法の2種類行われます。口臭官能検査は痛みをともなう検査ではありません

 

口臭測定器での検査

歯科医院での口臭外来の多くでは、口臭官能検査のほかに、口臭測定器も同時に使用します。メリットとして、測定結果が数値として表れるため、客観性があることです。口臭がないのに気になるという患者に対して、測定結果を示すことで説明しやすくなります。

 

口臭測定器の多くは、硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなど、歯周病、虫歯、歯垢、舌苔、不適合な入れ歯など口の中に原因があるときに発生するガスを測定するもので、糖尿病のアセトン臭や腎疾患のアンモニア臭などのような体の病気が原因で起こる口臭は検出できないという欠点はありますが、口の中に原因がないときは、体のどこかに原因があると考えることができ、病気の早期発見にも役立てることができます。

 

ガスクロマトグラフィー

口臭の原因物質VSC(揮発性硫化硫黄物)のうち代表的な硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドのそれぞれの濃度を測定します。これらの3つのガスは、歯周病、虫歯、歯垢、 舌苔、不適合な入れ歯など口の中に原因があるときに発生します。口の中に原因がないときは、体のどこかに原因があると考えることができ、病気の早期発見にも役立てることができます。

 

測定方法には2通りあり、口の中の空気を吸引して測定する方法と、エアバッグに吐き出された息を測定する方法があります。

 

ガスクロマトグラフィーは、非常に大きく、熟練が必要な装置で、大学病院などの限られた医療機関だけで使用されています。

 

オーラルクロマ

オーラルクロマは、ポータブルタイプの口臭測定器です。硫化水素、メチルメルカプタン、 ジメチルサルファイドの3つのガスに分け、それぞれの濃度を測定します。付属のプラスチックシリンジ を使って、口の中の息を採取し、オーラルクロマの中に注入して測定します。

 

ブレストロン

ブレストロンは、簡易的な口臭測定器で、VSCの総量を測定します。使い捨てのマウスピースを 口にくわえ、口の中の空気を吸引して測定します。マウスピースには、他のにおいの影響を避けるため にフィルターが入っています。

 

測定を開始してから45秒で結果が出ます。測定結果は、「NORMAL」「MILD」「MODERATE」 「SEVERE」の4段階で表示されます。

 

ハリメーター

ハリメーターは、VSCの総量を測定するポータブル口臭測定器で、アメリカのインタースキャン社 で開発された装置です。欧米では口臭測定器のスタンダード機になっています。VSC(揮発性硫化硫黄物) を1/10億ppb単位という高精度にでき、測定時間は30秒で済みます。

 

ストローを口にくわえ、内蔵されたポンプにより口の中の息が吸い込まれ、VSCのガス濃度を測定 します。

 

アテイン

VSC(揮発性硫化硫黄物)を測定するのではなく、ウレアーゼという尿素分解酵素の活性レベルを 測定するという点で上記の口臭測定器とは異なります。

 

まず、尿素を含んだ検査液で口をすすぎ、しばらく安静にします。口に含まれる嫌気性菌が尿素を 水とアンモニアに分解します。そのアンモニアの濃度を測定することで、口臭の強さがわかるという 仕組みです。

 

口臭の診断と治療

検査の結果、口臭があると判定された場合は、その原因によって治療法が異なります。
生理的な口臭の場合は、歯や舌苔の清掃についての指導を受けることになります。口の中が原因の口臭の場合は、歯周病を治療したり、唾液の量を増やす運動をしたりします。体の病気が原因の口臭の場合は、医科で治療する必要があります。

 

検査の結果、口臭が認められない場合は、心因性の口臭が考えられますから、心療内科などでカウンセリングを受けて症状を良くしていきます。

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